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2021.04.28 Phamacare

伊藤先生の耳よりな話 第1話

薬事コンサルタント、そして薬剤師としてご活躍されている伊藤俊彦先生とマヌカハニーについてお話をお伺いしました。
是非、一人でも多くの方にマヌカハニーについて知ってもらう機会になれば、と思います。

1)マヌカハニーって何?
スーパーフードとして日本でも近年人気が出ているマヌカハニー。これはフトモモ科の常緑樹であるギョリュウバイ(御柳梅)の花から摂れるはちみつを言います。この木はニュージーランドの原住民マオリ族の言葉で「マヌカ」と呼ばれることから、「マヌカハニー」と呼ばれるようになりました。

2)マヌカハニーの歴史
マヌカハニーとは、ニュージーランドの原住民(マオリ族)の言葉です。そのため、ニュージーランドでは、マヌカハニーという名称はニュージーランドのものであり、NZ以外の製品についてはマヌカハニーという名称は使用されるべきではない、と主張していますが、この決着はいまだついていないようです。しかしミツバチがヨーロッパから持ち込まれたのはオーストラリアの方が20年ほど早いことから、オーストラリアこそがマヌカハニーの元祖という主張も出ています。両国にとって、マヌカハニーはとても大事な産業であることがわかります。

3)ハチミツの研究
人間は何千年もの間、病気の治療にハチミツを使用してきました。マヌカの蜜にはジヒドロキシアセトン(DHA)という物質が多く含まれていますが、これがハチミツの中でメチルグリオキシル(MGO)という物質に変換されます。MGOとはハチミツに含まれる抗菌活性のある成分です。品質の良いマヌカの蜜、そして熟成期間(12~18か月)を経ることで、MGOレベルの高いマヌカハニーが作り上げられます。

4)NZ産マヌカハニーの報道について
2020年NZ産マヌカハニーから除草剤であるグリホサートが検出されたとNZ政府が発表しました。除草剤が混入した理由は、近くの牧場で散布されたグリホサートが残留農薬として残り、牧草のクローバーの蜜をミツバチが集めるかたちで混入したということです。オーストラリア産のマヌカハニーでは、今のところ報告がありません。健康のために摂る食品なので、安全なものを選びたいものです。

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